インプラント・ブリッジ・入れ歯・移植の違い・費用や治療期間の比較
2024/09/24歯を失ってしまった場合、ブリッジ、入れ歯、インプラントという3つ治療法から検討します。それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、患者さんの全身状態、お口の状況、治療期間や見た目の希望などによって、最適な治療法は異なります。
ブリッジ、入れ歯、インプラントのそれぞれの特徴や、どのような患者さんに適しているかなどを解説します。治療方法を考える際の参考にしてください。
ブリッジのブリッジの特徴と利点、デメリットとは
ブリッジは、失われた歯の両隣の歯を削って、その上に人工の歯を架け橋のように取り付ける治療法です。保険診療では金属を使いますが、自由診療ではジルコニアなどを使うことで、見た目が綺麗に仕上げることができます。
まず、ブリッジは歯に固定されているので、安定感があります。歯が1−2本欠損している場合に使えますが、多数の歯が欠損している場合、強度の理由でブリッジは使えません。また、土台となる歯を削る必要があります。しかも、ブリッジは歯磨きがしにくくなりますので、歯科医院でのメンテナンスと日々の歯磨きには今まで以上に注意が必要です。
入れ歯の特徴と利点、デメリットとは
入れ歯は、歯を失った部分に、歯肉の部分の土台と人工の歯を取り付け、顎に吸着させるか、残っている歯にバネをかけて固定する治療法です。
入れ歯の特徴は。取り外しができるので、お口の中を清潔にしやすいことがあります。またインプラントなどと比べて費用が比較的安く、入れ歯を製作開始から完成までの期間も、1か月から1か月半程度で済みます。多くの歯を失った方に使います。
ただ、入れ歯のデメリットは、バネや歯肉を覆う部分がありますので、違和感が大きく、慣れるまで時間がかかることがあります。また食べ物が入れ歯の下に挟まりやすいという特徴もあります。
移植について
抜かなければいけない歯と噛む事に使われていない親知らずがある場合で、歯の根の形が似ている場合には、ご自分の歯を移植する方法も有ります。
可能かどうかはレントゲンや、噛み合わせを調べる必要があります。
インプラントの特徴と利点とは
インプラントは、失われた歯の根っこの代わりとなる人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
一番の特徴は、天然の歯とほぼ同じように噛むことができ、見た目も自然です。ブリッジのように、隣の歯を削る必要がありませんので、周囲の歯への負担が少ないことも挙げられます。
インプラントが埋め込めるだけの健康な顎の骨がある方、そして他の歯に負担をかけたくない方に適しています。
インプラントのメリット・デメリットを徹底比較
インプラントのメリットは、隣の歯を削らなくてよいこと、そして見た目が美しく、噛む機能も十分な歯が入ることです。
インプラントは治療期間が必要です。まず十分な骨が無い場合は骨を作る処置を行います。これには3−6か月程度かかります。またインプラントを埋入し、周囲の骨としっかりする時間を確保する必要があります。これも3か月程度かかることもあります。ブリッジや入れ歯が1−2か月程度で終わることを比べると、長い時間がかかる治療です。
また、インプラントは治療終了後の定期的なメンテナンスが予後に直結します。つまり、今まで以上にインプラントと周囲の歯肉を清潔に保つことができるか、が重要です。
それぞれの費用や治療期間について
まず、費用について見てみます。
ブリッジと入れ歯は保険診療で行うことができます。自己負担割合によりますが、数千円から1−2万円程度でおさまることが多いでしょう。また、自由診療として、見た目の良い素材を使うこともできます。費用は歯1本あたり数万〜10万円程度が多いようです。詳細は歯科医院で見積もりをしてもらいましょう。
インプラントは基本的に自由診療です。インプラントと歯の部分との総額で、1歯あたり40〜50万円程度が相場のようです。これはインプラントとその専用の手術器材を多数準備する必要があること、そして血管や神経の位置を考慮してインプラントを埋入するための知識・経験値が必要となるからです。
次に、治療期間について見てみます。
ブリッジは歯肉炎が落ち着いていれば1か月程度、入れ歯は1〜1か月半程度かかります。インプラントはさらに治療期間が必要です。まず十分な骨が無い場合は骨を作る処置を行います。これには3−6か月程度かかります。またインプラントを埋入し、周囲の骨としっかりする時間を確保する必要があります。これも3か月程度かかることもあります。ブリッジや入れ歯が1−2か月程度で終わることを比べると、長い時間がかかる治療です。
まとめ
ブリッジ、入れ歯、インプラント、移植のそれぞれの特徴や、どのような患者さんに適しているかなどを解説しました。歯の欠損の状況によって使える・使えないなどの制約があります。
残念ながら歯を残す事ができない場合は抜歯する前に、歯を失った後にどの様な治療を望まれるか決めてから抜歯をされる事をおすすめ致します。
その後の治療内容によって適した抜歯の方法、使用する材料に違いが有ります。
詳細に不明点や気になる事があれば、お気軽に当院にお問い合わせください。
高道歯科医院
TEL: 045-833-3178
HP:https://takamichi-dental.com/
監修者プロフィール
医療法人光巨会 高道歯科医院
院長紹介 高道 麻臣(たかみち まおみ)
- 平成4年
- 神奈川歯科大学 卒業
- 平成4年
- 神奈川歯科大学総合診療科 入局
- 平成4年
- 国立横須賀病院歯科室勤務
- 平成6年
- 国立横須賀病院歯科室 退局
- 平成6年
- 高道歯科医院 勤務
日本顎咬合学会 噛み合わせ認定医
スポーツ歯学学会 会員
歯学博士
カムログインプラント公認インストラクター